眼精疲労のツボ
ツボの名前 | ツボの位置 | ツボの探し方 |
晴明 (せいめい) |
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目頭と鼻の骨との間の辺りにある。 丁度、目が疲れた時に親指と人差し指でよくつまみたくなるところ。 |
攅竹 (さんちく) |
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眉毛の内側端の少し下。 「晴明」から上に上がった辺りの小さなくぼみにある。 |
魚腰
(ぎょよう) |
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眉毛の真ん中にある。 |
絲竹空
(しちくくう) |
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眉毛の外側端のくぼみにある。 |
太陽
(たいよう) |
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眉毛の外側端と目じりの中間から少し後ろに下がったところのくぼみ。こめかみの辺り。 |
承泣
(しょうきゅう) |
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正面を見て、目の瞳孔から下に骨の際ある。 |
四白
(しはく) |
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正面を見て、目の瞳孔から下に一寸の小さなくぼみ。承泣のすぐ下にある。 |
行間 (こうかん) |
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足の親指の付け根にある関節の指先寄りで、足の人指し指側の少しへこんだところ。 |
光明 (こうめい) |
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外側のくるぶしから、上に向かって5寸のところ。 |

眼精疲労のツボは目の周りに多くあります。ツボの探し方のコツは、自分で押してみて他と違ったかんじがする場所を見つけることです。
ツボを押した時の感じ方は、他と違って気持ちが良い、痛い、押すとジーンとするなど人によっていろいろ感じ方が違うと思います。上記の図を参考に、指で一つ一つのツボを探して一つのツボにつきじっくりと5秒間くらい押し続けて下さい。
ツボ押しの強さは、あまり強すぎないよう気持ちよく感じる程度がいいと思います。
晴明(せいめい)
目の充血・痛み、眩しい、視力低下、近視、腰痛などに効果があるといわれるツボです。
晴明は、足の太陽膀胱経という経絡上にあります。「晴」とは、目のことを示していてこのツボは目の病気に効果があって明目の作用があることから「晴明」と名付けられています。
晴明の解剖学
皮膚→皮下組織→内側眼瞼靭帯
眼神経、動眼神経、滑車上神経
眼角動脈
攅竹(さんちく)
頭痛、顔面麻痺、顔面の紅潮、目の腫れ・痛み、視力低下、痔の痛み、坐骨神経痛などに効果があるといわれるツボです。攅竹は、足の太陽膀胱経という経絡上にあります。
「攅」は集合を意味し、「竹」は眉毛を意味した言葉で、眉毛の内側ということで「攅竹」と名付けられています。
攅竹(さんちく)の解剖学
皮膚→皮下組織→眼輪筋、前頭筋
眼神経、滑車上神経
眼科上動脈、滑車上動脈
魚腰(ぎょよう)
目の充血、まぶたのひきつり、眼瞼下垂、急性結膜炎などに効果があるといわれるツボです。
奇穴(きけつ)といって十四経の経絡に属さないツボで、経外奇穴とも呼ばれています。
魚腰(ぎょよう)の解剖学
眼輪筋
滑車上神経、顔面神経の分枝
前頭動脈
絲竹空(しちくくう)
頭痛、めまい、目の痛み、まぶたの痙攣、歯痛などに効果があるといわれるツボです。
絲竹空は、手の少陽三焦経という経絡上にあります。
「絲竹」とは、眉毛を意味して「空」はくぼみをあわらしています。眉毛の外側のくぼみにあることから「絲竹空」と名付けられています。
絲竹空(しちくくう)の解剖学
皮膚→皮下組織→眼輪筋
浅側頭動脈の分枝
眼窩上神経、顔面神経の側頭枝
太陽(たいよう)
目の充血・痛み、眼瞼のひきつり、顔面神経麻痺、角膜炎などに効果があるといわれるツボです。奇穴(きけつ)といって十四経の経絡に属さないツボで、経外奇穴とも呼ばれています。
太陽(たいよう)の解剖学
側頭筋膜→側頭筋
頬骨眼窩動脈、側頭筋膜の静脈網
耳介側頭神経、顔面神経の側頭枝、深側頭神経
承泣(しょうきゅう)
まぶたの痙攣、近視、耳鳴り、目の充血、緑内障、ぎっくり腰などに効果があるといわれるツボです。承泣は、足の陽明胃経という経絡上にあるツボです。「承」とは、受けること意味し、「泣」とは涙を流すことを意味し、目の下にあることから「承泣」と名付けられています。
承泣(しょうきゅう)の解剖学
皮膚→皮下組織→眼輪筋→眼窩脂肪体→下斜筋
顔面動脈の分枝
眼窩神経の分枝、顔面神経の頬骨枝、動眼神経の分枝
四白(しはく)
目の充血・痛み、まぶたがピクツク、風に当たると涙を流すもの、夜盲症、めまい、三叉神経痛などに効果があるといわれるツボです。四白は、足の陽明胃経という経絡上にあるツボです。「四」は広々ということを意味し、「白」は明るいということを意味していて、ここに鍼を刺すと視力が回復して四方八方が明るく見えるようになることから「四白」と名付けられています。
四白(しはく)の解剖学
皮膚→皮下組織→眼輪筋→上唇挙筋→眼窩下孔
眼窩下動脈
眼窩神経の分枝、顔面神経の頬骨枝